連載第3回:アジャイル開発の成功は提案時点が重要

連載第3回:アジャイル開発の成功は提案時点が重要

メンバーズエッジカンパニー 社外アジャイルコーチの中野 安美です。ブログを見ていただきありがとうございます。

アジャイルコーチをしていて「もっと早く入ってもらえばよかった・・」と言われることがあります。

アジャイル開発は関係するメンバーの役割や考え方を従来とは大きく変えなければいけないため、アジャイル開発を採用する際からその内容やメリット・デメリットを十分理解し、従来との違いやリスクを認識しておく必要があります。

今回は発注側企業(ユーザー企業)と開発ベンダーがアジャイル開発を行うケースにおいて、アジャイル開発を始める前段階で注意すべき点についてご説明します。

起こっている事象

従来はユーザー企業側が大まかな要件を開発ベンダーに伝えて見積りをする、あるいは要件定義工程を行ったあと見積りをして予算を確保することが一般的だと思います。

この時点で要件スコープと予算、リリース時期が決まってしまうと「優先順位をつけてスコープは調整していきます!」と説明したとしても、アジャイル開発を行ったことがないユーザー企業担当者にとっては、頭の中にスコープと予算、リリース時期がインプットされてしまい、「この要件をこの金額でやってもらわないと困る!」となってしまいがちです。

また、従来の要件定義工程はユーザー企業側が要件を伝え、開発ベンダーがドキュメントを書きながら要件の細部を確認している場合も多く、本来はプロダクトオーナーがやるべき仕事であるプロダクトバックログの作成を開発ベンダーがやっているケースも見かけます。

このような状態では、アジャイル開発をスタートする時点で既に従来の請負開発の関係性とマインドになっており、ここからアジャイルマインドへチェンジするには相当労力がかかります。

では、こうならないためには、どの時点から従来とアプローチを変えていくべきでしょうか?

営業提案からアプローチを変える

アジャイル開発は、従来の請負開発とは違ってユーザー企業と開発ベンダーがOne Teamとなって一緒に協力しあいながらプロダクトを開発しないとチームパフォーマンスを上げることができません。この「One Teamになる」「一緒に協力しあう」ことを営業提案時点からユーザー企業は理解しておく必要があります。

または開発ベンダーから説明して理解を得ておきます。最近は「共創」という言葉がよく使われます。お互い協働して新たな価値を創造していく事が必要不可欠です。

アジャイル開発では、優先度を見直し続けてスコープが変わっていくため、請負での一括契約などの契約形態は適しません

また、チームはカイゼンを繰り返して、より効率的な進め方、作成物も見直していく可能性もあります。

まず最初は、プロダクトのゴールやインセプションデッキの作成など立上げフェーズで行う事、それらを行うのに必要な要員と期間を決めて、まずはこの部分から契約して進めるとよいでしょう。

顧客と協働体制へのマインドシフト

プロジェクトの立上げ後にユーザー企業と開発ベンダーは一緒になって、今回のプロダクトの背景やビジネス戦略、「どのような事を実現したいか?」そして「提供したい価値は何か?」などディスカッションを重ねながら方向性をすりあわせていきます。共に意見を出し合い、一緒によいプロダクトを作っていこうという協働意識を醸成していきます。

また、これから共に過ごすメンバーがお互いを知り、信頼関係の一歩を築いていきます。ここで同じ船に乗っていきましょう。

MVPによりスコープをまず絞る

アジャイル開発をスタートする前にプロダクトバックログを作成しますが、この際に従来の要件定義のように全体スコープを洗い出すのではなく、最初にユーザーストーリーマッビングなどによりMVPを特定してからプロダクトバックログを作成しましょう。

まず初期リリースのスコープを絞り込むことが大切です。そうすることで、従来の「全ての要件が必要なものだ」という考えを払拭できます。

みなさんの会社では、RFPに対してスコープ、スケジュール、コストを盛り込み、そして開発手法はアジャイルというような提案書を作成していませんか?

ぜひ、みなさんのアジャイル開発を成功させるために営業提案からのアプローチを変えていきましょう!

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